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著 作

これまでに執筆した、保育の領域に関する著書や雑誌を

ご紹介させていただきます

誰も取り残さない保育 本当のインクルーシブ保育とは

野村弘子(編・著)
2026, 郁洋舎
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​ 野村弘子さんが執筆なさった本です。一部を私も担わせていただきましたので、ご紹介します。

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 さて、先日、保育者の方から、こういったご質問をいただきました。
 「お昼ごはんの前に、クラスのこどもたちみんなを集めて、絵本の読み聞かせをしています。しかし、話を聞こうとしないこども、遊んでいることをなかなかやめようとしないこどももいます。絵本を読み始めるまでに、こどもを集めるだけで、とても時間がかかります。読み始めても、静かに聞くよう何度も注意をしなくてはならなかったり、集まっているところから出て行こうとするこどもを止めたりと、何度も中断します。それで、絵本を聞こうとしているこどもは嫌な気持ちになっています。個別の対応が必要と思いますが、集団活動を成り立たせるにはどうすればよいでしょうか」
 こういった保育者の悩みについて、「こどもたちと保育者の信頼関係はどうか」「絵本の選択はどうだったのか」「普段の生活と遊びの時間は話が聞けるのか」「保育者の絵本の読み方はどうなのか」など、様々な要因をとらえることも必要でしょう。
 しかし、こういった疑問を考えていくと、やがて、「どうすれば解決できるか」という方向ではなく、「その保育者の力量はどうなのか」「どこに問題があるか」、つまり、その保育者や保育に原因を帰することに視点が向くこともあります。

 もしくは、「そのこどもに問題がある」との答えに安住する心も生まれます。
 このような問題解決の方向は、すぐに、そのひとの能力による差別を生み出すと思います。
 では、「絵本を読み聞かせる」という活動、この、そのものの意味を考えると、どうでしょうか。

 「なぜ」この活動を行うのか。これは、最終的に、「絵本」という存在の意味を問うことになろうかと思いますが、もうちょっと入口のところで、次のことなどを挙げてみたいと思います。
 「この絵本の絵を、言葉を、理解し、楽しむために、どのような能力が必要か」
 「この絵本ではなく、どれであると、このこどもは興味を持つか」
 「このこどもは、どの絵本ならわかって楽しめるのか」
 「絵本を楽しむことができないこのこどもは、どの遊びは楽しめるのか」
 「絵本を読み聞かせる」意味を、ひとり一人のこどもにとって考えると、絵本を選ぶにあたっての気づきが広がるでしょうし、絵本を読む時間、集団の構成など、生活と遊びの時間と場所のありようも多様に検討できるでしょう。

 多様であることのなかには、絵本の時間と同時に、他の遊びができる環境を成り立たせるということも含まれるでしょう。
 ひとりのこどものことを考えて、ひとりの保育者のことを考えて、日課の時間と場所の構成、そこに含まれる生活と遊びの多様性を考える。

 すると、集団の活動が、個別の対応から成り立つ保育が可能となる。
 この根本となる考え方を具体的に示しているのが、本書です。
 保育の手立ては多様です。このとき、この場に在籍するこどもの能力や興味も、保育者の経験や思いも、建物も、おもちゃも、様々です。

 その多様性に応えて、どの保育も取り残さない手立てを導く本書。

 是非、お読みください。

保育現場で悩む「おとな」への理解と対応
         
対応に苦慮する「保護者」、関わりにとまどう「同僚」

2024, 郁洋舎
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​ 2021年に郁洋舎さんが出版をしてくださいました、「発達障害のこどもを行き詰らせない保育実践 すべてのこどもに通じる理解と対応」の続編とし、本書を書かせていただきました。
 「対応に苦慮する保護者」。最も対応に苦慮するのは誰か。いうまでもなく、その保護者自身です。
 「関わりにとまどう同僚」。最も関わりにとまどうのは誰。いうまでもなく、その同僚です。
 もって生まれた感受性と注意力によって、人生の中で、自分を、ひとを、ものごとを、どのように、感じれば、考えれば、行動すれば、よいのか。
 そのそれぞれに苦慮し、自分にとまどう経験が繰り返された。
 そのことで、肯定的に自分を思うことができない、そこで、開き直った態度をとる。また、他者からおびやかされるように感じる、そこで、自分を守ろうと、他者を圧する。
 自分では思いもしなかった感情、考え、そして、行動が、知らず知らずに習慣となった。
 本書が対象としたのは、このような姿の、保護者と同僚の方です。
 そして、ここに表されるひとの言葉やふるまいは、もしかしたら、自分にも、あるかもしれません。
 対応に苦慮することが、関わりにとまどうことが、すぐにひとを責める行いとならないように。そのことで、保育者も、保護者も、同僚も、守られるように。
 このような考えと願いをもって、本書では、保育者が、どのように臨めばよいのか悩む、保護者と同僚を理解する視点と対応する手立てを、具体的に提案しました。
 あわせて、実際に役立つ、こどもへの対応に関する保護者との相談方法、相談機関へ案内する段取り、就学先への申し送り、についても事例を挙げました。
 そして、0歳児から5歳児にかけて、保育者がこどもに携わる根底にあるものは何かについても、お話しました。
 保育者の方が、尊い役割に希望をもって、日々励んでいただけることを、切に願っています。
 是非、お読みください。

発達障害のこどもを行き詰らせない保育実践

​            すべてのこどもに通じる理解と対応

2021, 郁洋舎
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​ 2021年に、郁洋舎さんが出版をしてくださいました。

 発達障害のこどもは、例えば、一対一で話をするとしても、相手の言うことを聞きながら、その意味を考えながら、そのときの自分の感情をくみとりながら、言いたいことを整理しながら、文にしながら、相手に伝わるように話す、など、同時にいくつかのことを行って段取りを立てることがうまくできないようです。そうすると、落ち着いて相手と対応することができませんので、いらいらする、話を聞かない、一方的といった表現にもなります。

 このとき、「なぜ、ひとの話を聞かない」「なぜ、相手のことを考えない」と、言われても、「なぜか言えるぐらいなら、話も聞くし、いらいらしない」、これが、こどもの気持ちではないでしょうか。

 そして、この「気持ちをひろってくれるおとな」と出会えないと、誰も自分をわかってくれない、責められてばかり、と、自分を、他者を、責める行動が習慣ともなるでしょう。

 いくら子育てはやり直せる、自分の人生も変えようと思えば変えられる、などといっても、それを支えてくれるひとがいる、という安心感がないと、生きてはいけません。

 保育者は、こどもにとって、まだ始まったばかり人生に、「気持ちをひろってくれるおとな」がいることを伝えるひとだと思います。

 保育者が穏やかに保育をすることができるよう、こどもの行動の理解と対応を具体的にお話し、こどもが愛着を育む手立てを記しました。

 保育者に向けての本ではありますが、「保育者」を「親」ととらえ、子育てを考えてもらうこともできます。

​ また、この本で書かれたことは、発達障害のこどもだけではなく、どのこどもにも役立ちます。

​ ぜひ、お読みください。

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