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発達障害 気になる 対応に悩む 個別の配慮 入園 就学
育てにくい 言うことを聞かない 学校に行かない 自分でしない 何を考えているのか
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最新情報
開催予定の研修・講演のお知らせ
近刊のご紹介
庭株式会社 主催 あそびの庭 オンライン保育研修
保育者が、知っておきたい、言い切っておきたい、親の悩み
全6回 各40分 5月22日 配信開始
「子どもの生活と遊び Vol.1 具材 ごっこ遊びを支える道具」
「子どもの生活と遊び Vol.2 絵本 こどもと語り合う道具」
「子どもの生活と遊び Vol.3 人形の服 お世話遊びを支える道具」
そして、
「こどもと大人のための月刊新聞 庭しんぶん」
庭株式会社さんによるオンライン保育研修をご案内します。
保護者の悩みに心を寄せ、子育てが少しでも気持ちよくできるよう、あれこれと手立てを考え、提案し、相談することは、保育者にとって大切な役割です。
しかし、このつとめを果たそうとするとき、保護者の感情を受けとめることがおもだって、手立てを渡すまでにたどり着けないこともあります。
この焦りともいえる思いが強くなると、「なぜこの保護者はこどもに向きあおうとしないのだろう」と、強い感情の渦に自分で自分を巻き込んでしまうこともあります。
この講座では、保護者がどのような子育てに悩んでいるのか、それについて保育者はどのように答えるとよいのか、どのような知識を保護者と保育者で共有できると、家庭と保育が行き違いなく、つながるのかをお話しします。
庭株式会社の藤田 進さんとの対談があります。
庭株式会社 主催 あそびの庭 オンライン保育研修
乳児の身体・眼・手の運動発達から考える保育の手立て
全6回 各40分 配信中
庭株式会社さんによるオンライン保育研修をご案内します。
ひとが生まれ、そこから言葉を発することへといたる発達は、自分の身近にいるひと、周りのものごとに対し、「何だろう」と知的好奇心を持ち、「見たい」とまなざしを向け、「近づきたい」と身体を動かし、「触りたい」と手を伸ばし、把握し、指で扱い、そして、もうこれ以上は「手が届かない、でも何だろう、知りたい」と感じた思いを「伝えたい」、そこで指さし、得た経験を「言葉」として「語る」過程です。
これは、「何だろう(知的好奇心)」「見たい(眼球運動)」「近づきたい(身体運動)」「手にしたい(手指機能)」「伝えたい(社会性)」「語る(言葉)」、これらの発達が結びつくことを意味します。
本講座では、身体・眼・手の運動発達を、保育で必要な範囲で簡潔にお話しし、遊びや食事への具体的な手立て、さらには発達障害のこどもで見られる運動や手の機能の問題と対応についてもお伝えします。
講談社コクリコ[cocreco] 記事
感受性と注意力で読み解く子どもの「困った」行動
全4回 配信中
子育てに関して、様々な情報を提供しておられるWebメディアの、講談社コクリコ「cocreco]さんに、インタビュー記事が掲載されました。
テーマは、【感受性と注意力で読み解く子どもの「困った」行動】です。
第1回 : 寝ない 食べない 癇癪(かんしゃく)が多い… 「子どもが育てにくい」納得の理由とは?
専門家が「感受性」と「注意力」を使って分析
第2回 : 「もう◯歳なのに」はNG! 個人差のある「注意力」と身支度・癇癪(かんしゃく)の
関係、対応を専門家が解説
第3回 : 「感受性」が強い 「注意力」の範囲が狭い 特性のある子の小学校生活の注意点を
専門家が指摘
第4回 : 「起立性調節障害」発症のリスクあり 「感受性」と「注意力」に特性のある子は
「幼少期からの対応」がカギ
それぞれのタイトルにある、こどもの具体的な行動をいくつか挙げて、その理由と、おおよその対応を、お話しさせていただきました。
ライターの川崎ちづるさんは、お子さんを育てながら、お仕事をしていらっしゃいます。私がお話ししたことを、ご自身の体験に置き換えて、身近に理解してくださったので、とても読みやすい記事です。
お話しさせていただいた内容について、もっとお知りになりたい方は、郁洋舎さんから出版されている、『発達障害のこどもを行き詰まらせない保育実践~すべてのこどもに通じる理解と対応』を、是非、お読みください。
こどものとも社主催 オンライン園内研修
子育ての悩みを具体的に解決する
子どもがおとなになったときに困らないように
この講座は、在園している保護者の方を対象とした子育て講座です。
13のテーマから、興味ある映像(それぞれ約15分)をご視聴いただきます。
こどもを育てていると、心配になることはたくさんあります。「みのまわりのことを、自分でするようになるのだろうか」「学校に行ってやっていけるのだろうか」「将来ちゃんとしたおとなになるのだろうか」
これらは、こどもの将来を案じる親の気持ちから生まれる心配です。
こどもの先のことを思って、今、親として、育て方がわかると、安心です。それに、心配しなくてもよいことがわかると、気持ちが軽くなります。
今回、限られた時間ではありますが、子育ての悩みについて、テーマをあげて、それぞれお話しします。
親がとまどい困るとき、子どももとまどい困っています。
内容のご紹介です。
◆ 運動の発達のこと
うつぶせを嫌がります はいはいをしません 歩きません
◆ 指先を使うこと
はさみが使えません 食事のとき、姿勢を保てません お箸を持とうとしません
◆ 睡眠のこと
寝つきがよくないです 夜中に起きます お昼寝をしません
◆ 食事のこと
噛まずに食べます 離乳食を始めましたが、なかなか食べてくれません 好き嫌いがあります
◆ 排泄のこと
トイレに行くことを嫌がります うんちをおむつに出したがります 早く布パンツになってほしいです
◆ 感情のこと
かんしゃくをよく起こします 言うことを聞きません 「ものでつる」のは、だめでしょうか?
◆ 言葉の発達に関わること
言葉が出ません 吃音(きつおん)があります 園のことを尋ねても、「内緒」と話しません
◆ メディアのこと
テレビや動画を見続けます スマホでゲームをし続けます 絵本を読むことは大事なのでしょうか?
◆ 遊びや学習のこと
こどもと遊ぶのは苦手です 習いごとを選ぶのに悩みます 「やる気スイッチ」はどうしたら入りますか?
◆ 親、きょうだい、家族のこと
親の言うことを聞きません 祖父母が子育てに干渉してきます きょうだいでケンカばかりします
◆ 園との関係のこと
登園を嫌がります 園と家庭で子どもの姿が違います 園と家庭の方針が違います
◆ 発達のこと
健診で、発達の遅れを指摘されました 発達障害ではないかと思います 通常級は難しいと言われました
◆ 親自身のこと
子育てを相談できる家族はいません 気持ちが沈むことが多いです 子どもをかわいいと思えません
こどものとも社主催 オンライン園内研修
発達障害のこどもに対する保育の考え方と取り組み
この講座は、2022年6月と7月に開催された2回の研修です。
発達障害やそう思われるこどもへの対応について、その考え方や具体的な対応を学びます。
講義編と質問編の2回の研修で構成されています。
■講義編
1.「発達障害」について
2.「愛着」との関係から、気になるこどもの行動を,3 つのキーワードで理解する
注意力 感受性 身体のリズム
3.こどもの行動の意味を理解し、対応を考えます
「身体の使い方がわからない」「利き手が決まっていない」 「言葉の発達が遅い」
「遊びがメディアの話題ばかりになる」 「愛着に問題がある」
■質問編
◆こどもへの対応
1.トイレトレーニングがすすみません
2.・夜中まで起きているようですが、午睡ができません。
・午睡のときに、自慰行為をします
・午睡のときに、大きな声を出して、他児を起こします
3.・吸い食べが続いています
・食べることに興味がないようです
・食事中、姿勢を保つことができません
4.・何でも口に入れます
・足の爪まで噛みます
・手の指を吸って、ふやけた皮をつまみます
・頭を壁に打ちつけます
・他児を噛みます
・登園時に家にあるおもちゃを持ってきます
5.・気に入らないと大きな声をあげて、集団行動に沿いません
・コーナーや間仕切りを使っても、周りが気になり、身支度をしません
・トイレ以外のところで、突然、おしっこをもらします
6.少し前に遊んでいたおもちゃを他児が触ると怒ります
7.・恐竜などになりきります
・戦いごっこをします
・絵カードを使っても伝わりません
・ひとの話を聞く力が弱いように感じます
8.集団に対して話すときに、泣いてしまいます
9.お箸はいつから使うのでしょうか
10.・こちらが注意していること、提示していることは、わかっているようです
・年齢より早く文字を覚え出しました
・理解は年齢からすると早いと思いますが、行動は幼いです
・過集中かと感じます
11.・保育者を叩き、蹴ります
・よくないことを伝えても聞き入れないどころか、さらにします
・他児を中傷する発言を繰り返します
・注目行動を繰り返します
12.・他児が排泄しているところを見ようとします
・保育者の「水着ゾーン」に触れてきます
13.・双子やきょうだいは同じクラスがいいのか
・個別で支援が必要なこどもには、決まった保育者がつくべきか
◆保護者への対応
1.・「疲れた」「もう、こどもとは一緒にいたくない」と連絡帳に書いてきます
・「こどもを愛せない」と言います
2.・こどもの発達について、性格だと割り切ります
・専門機関を訪ねることを拒否します
・卒園児です。就学後、学校に行けなくなったようです
・こどもの障害にあわせて保育をしてほしい、と言います
・こどもは行事への参加を嫌がりますが、保護者は他児と同じように参加を求めます
3.・保護者もこだわりがあるようです
・必要な準備物を用意できません
・連絡帳に、家での様子を書いてくれません
・日本語でのコミュニケーションが十分にとれない外国籍の保護者がいます
エイデル研究所 げ・ん・き No.206 2024年11月発行
こどもへの対応に困ったときに読む
連載第34回:こどもの困り感に気づくマップ
「交流がないひととの関係の問題」②
「こだわり」と「執着」。どちらも、何か、特定のひとやものごとに強い焦点が当てられていることとして、同じ意味を表す言葉と理解することもできます。
また、「こだわり」は、何か、特別な思いを込めて、あるものごとに打ち込んでいる、肯定的な印象を与えもします。
それに対して、「執着」は、あるひとやものごとに感覚的に強く惹かれて、離れられないでいることとも言えますので、とらわれた状態として、否定的な感覚をもたらしもします。
今号から数回にわけ、「こだわりがある」「ひとやものへの執着がある」「ひとの特定の部分に触れることを好む」「性的なことがらに強い興味をもつ」「テレビやゲームをやめられない」、といったことについて、事例を挙げながら、お話しさせていただきます。
こどもの言動を理解するにあたって、そのこどもが感じ、思い、考えているであろうところに、より近づくためには、そこに関わるおとなは、そのこどもを表現する言葉を、より小さな目盛りを持って、選ぶ必要があるでしょう。ここで示した「こだわり」と「執着」もまた、そのように使いわけることが求められると思います。
「こだわり」を、「自分が選択した、もしくは、他者から求められた活動を行う、という目的を達成するためにとる、見通しを持った手立て」と本論では考えました。
見通しが持てるだけに、穏やかな心と身体で、活動に臨むことができましょう。
「執着」は、「ひととものを、自分の欲求を満たすために扱おうとする行動として、そのとき、心と身体は落ち着かず、高ぶる状態となるととらえました。
これらから、「こだわり」は、そのままとすることが安心を与えて、手立てを広げることになると考えました。逆に、「執着」は、自己中心的な行動によって、他者を侵害する可能性もあることから、そこから離れるよう導く必要があることを論じました。
「こだわり」を保障するもの「遊び」であり、「執着」から切り離すのも「遊び」。
「遊び」の大切さが、ここにあるだけに、これまでの連載でいくども言及してきた、メディアの問題を、おとなは心に留め、「遊び」とは何か、おとなが主体的に選択することが求められます。
是非、読みください。
庭しんぶん 連載
「今でもおんぶしてくれるよな」
連載が始まりました。
子どもの生活と遊び Vol.1「具材」、Vol.2「絵本」、Vol.3「人形の服」。
こどもへのおとなの「丁寧さ」って、こどもが感じ、思い、考えていることを、おとなも、感じようと、思おうと、考えようと、関与をはせること、といえるかもしれません。
これを実現する保育の手立てが著された、丁寧な本、を出版されている、庭株式会社さん。
毎月発行の、庭しんぶん。丁寧です。こどもへまなざしを向けつつ、こどももおとなも、読む者が自らを問う機会を与えてくれる記事。
保育園で担任をしてくれた先生を思い返す、登場人物のひとり語りを、ほんのしばらくですが、ひとつで完結の短編小説として書かせていただきました。
しかし、これを思いついたのは、上田正樹&有山淳司による「とったらあかん」(ぼちぼちいこか, 1975. 所収)を聞いていて、というところが、自分でも不思議です。
保育創造セミナー 夏の研修会 in 大阪
2024年7月14日(日)・15日(祝)
保育者が、心配だと感じる保護者への具体的な対応
終了しました。ありがとうございました。
全国の保育園や幼稚園等で研修や講演を行うとともに、保育環境や育児担当保育の研究を重ねておられる樋口正春さん。千葉市まどか保育園・練馬区石神井町さくら保育園・練馬区豊玉保育園の理事長でもいらっしゃいます。
その樋口さんが代表を務めていらっしゃる、保育創造セミナーが全国各地で開催されています。
保育の実践発表、保育の知識を広げる講演など、充実した内容が、毎回、展開されています。
今回、大阪で開催されるセミナーで、お話しをさせていただくことになりました。
保育現場での保護者対応について、事例も交えて、考え方と実際の取り組みについてお話しします。
保育の実践発表は、実際の保育場面の映像をたくさん交えながら、保育の展開についての話を聞くことができます。勤務している施設以外を訪れることはなかなかできないのが現状と思いますが、他の施設、他の保育者がどのような実践を行っているかを、知ることができる貴重な機会ともなります。
樋口正春さんからうかがえる話は、保育の実践と、それを支える知識、そして、また、そこの土台となるところに気づきを与えてもらえます。
今年度も各地で開催される保育創造セミナー。
著名な講師による、発達に関する学びも得ることができます。
是非、ご参加ください。